今月は、忙しい日々が続き、私の読書生活は休息期に入っている。仕事で使う資料や地図以外に読むものといえば、最近はもっぱらマンガである。
今月に入って読んだマンガを挙げてみる。
かわぐちかいじ『太陽の黙示録 建国編』(第1巻)
幸村誠『ヴィンラント・サガ』(第6巻)
浦沢直樹・手塚治虫・長崎尚志『PLUTO』(第6巻)
弘兼憲史『新装版 課長 島耕作』(第1〜6巻)
魚戸おさむ(画)・東周斎雅楽(原作)『イリヤッド 入矢堂見聞録』(全15巻)
さて、先月の終わり頃から少しずつ読み進めてきた『イリヤッド 入矢堂見聞録』が、ようやく読み終わった。ふー。

ホメロスの『イリアス』をもじったようなマンガタイトルで、主人公は入矢修造。考古学会を追われ、文京区団子坂で「入矢堂」という古道具屋を営んでいる。そんな彼が、ひょんなことから伝説の古代文明アトランティスの探索に挑んでいくというのが、このマンガのストーリーである。
ご承知の方も多いと思うが、アトランティスは紀元前9000年頃にゼウスの怒りを買い、島ごと滅ぼされたとされる謎の文明である。未だにその場所も分からないし、存在すら確認されていない。
主人公の入矢が、プラトンの『ティマイオス』や『クリティアス』、マルコ・ポーロの『東方見聞録』、さらには「記紀」などなど、様々な歴史資料を手がかりに、アトランティスのかつてあった場所を求め、ヨーロッパや北アフリカ、南米、中国など、世界を飛び回る。
浦沢直樹の『MASTERキートン』以来、こうした考古学ものは、最も好きなマンガジャンルである。物語の登場人物とともに、世界の美しい遺跡を堪能することができるし、シュリーマンに例えるのもおこがましいが、私にも多少の「古代への情熱」はあるようで、人類とは何者であるのかという、考古学や歴史学の根本的な問題がとても魅力的だからである。
アトランティスの存在も含め、『イリヤッド』の物語は、いくつかの仮説から成り立っている。絶滅した旧人ネアンデルタール人と現生人類クロマニョン人との異文化交流説、宗教のネアンデルタール人起源説、クロマニョン人≒アトランティス人説などなど。
これらが、どの程度信憑性があるのかは、専門家ではない私には当然分からないが、アトランティスという歴史上の謎を、人類の進化の軌跡というもう一つの大きな謎と結びつけたところに、大いに好奇心をかき立てられた。
また、若干直截的ではあったが、泣かせる場面も多く、ヒューマンストーリーとしても中々面白かった。
もう一つ付け加えるならば、作中、登場する世界の様々な料理には、思わずヨダレがこぼれそうになった。別冊で世界の料理の特集巻を作ったら、案外売れるのではなかろうか。
さて、結局、アトランティスの謎が解き明かされないまま、物語は終わってしまうが、大いに空想と好奇心をかき立てられる良いマンガであった。
それにしても、かつて伝説の都市国家といわれたトロヤが、シュリーマンの発掘により存在を確認されたように、アトランティスの謎も解き明かされる日が来るのだろうか。考えただけで、わくわくどきどきしてくるな〜。

今月に入って読んだマンガを挙げてみる。
かわぐちかいじ『太陽の黙示録 建国編』(第1巻)
幸村誠『ヴィンラント・サガ』(第6巻)
浦沢直樹・手塚治虫・長崎尚志『PLUTO』(第6巻)
弘兼憲史『新装版 課長 島耕作』(第1〜6巻)
魚戸おさむ(画)・東周斎雅楽(原作)『イリヤッド 入矢堂見聞録』(全15巻)
さて、先月の終わり頃から少しずつ読み進めてきた『イリヤッド 入矢堂見聞録』が、ようやく読み終わった。ふー。

ホメロスの『イリアス』をもじったようなマンガタイトルで、主人公は入矢修造。考古学会を追われ、文京区団子坂で「入矢堂」という古道具屋を営んでいる。そんな彼が、ひょんなことから伝説の古代文明アトランティスの探索に挑んでいくというのが、このマンガのストーリーである。
ご承知の方も多いと思うが、アトランティスは紀元前9000年頃にゼウスの怒りを買い、島ごと滅ぼされたとされる謎の文明である。未だにその場所も分からないし、存在すら確認されていない。
主人公の入矢が、プラトンの『ティマイオス』や『クリティアス』、マルコ・ポーロの『東方見聞録』、さらには「記紀」などなど、様々な歴史資料を手がかりに、アトランティスのかつてあった場所を求め、ヨーロッパや北アフリカ、南米、中国など、世界を飛び回る。
浦沢直樹の『MASTERキートン』以来、こうした考古学ものは、最も好きなマンガジャンルである。物語の登場人物とともに、世界の美しい遺跡を堪能することができるし、シュリーマンに例えるのもおこがましいが、私にも多少の「古代への情熱」はあるようで、人類とは何者であるのかという、考古学や歴史学の根本的な問題がとても魅力的だからである。
アトランティスの存在も含め、『イリヤッド』の物語は、いくつかの仮説から成り立っている。絶滅した旧人ネアンデルタール人と現生人類クロマニョン人との異文化交流説、宗教のネアンデルタール人起源説、クロマニョン人≒アトランティス人説などなど。
これらが、どの程度信憑性があるのかは、専門家ではない私には当然分からないが、アトランティスという歴史上の謎を、人類の進化の軌跡というもう一つの大きな謎と結びつけたところに、大いに好奇心をかき立てられた。
また、若干直截的ではあったが、泣かせる場面も多く、ヒューマンストーリーとしても中々面白かった。
もう一つ付け加えるならば、作中、登場する世界の様々な料理には、思わずヨダレがこぼれそうになった。別冊で世界の料理の特集巻を作ったら、案外売れるのではなかろうか。
さて、結局、アトランティスの謎が解き明かされないまま、物語は終わってしまうが、大いに空想と好奇心をかき立てられる良いマンガであった。
それにしても、かつて伝説の都市国家といわれたトロヤが、シュリーマンの発掘により存在を確認されたように、アトランティスの謎も解き明かされる日が来るのだろうか。考えただけで、わくわくどきどきしてくるな〜。






最近の読書生活とアトランティス慕情!


